土地と国民
ネパールはインドと中国のチベット自治区の間に挟まれた比較的小さな国である。面積はほんの145,000平方キロメートルに過ぎない。国境の3/4をインドに接し(南、東および西)、残りの北の国境は中国に接している。ネパールには海岸がないため、海路による輸出入に関しては、インドに依存しなければならない。
ネパールは山岳地帯で、ネパールの北部はヒマラヤ山脈に抱かれ、聳え立つ世界の最高峰エベレスト山(29,000フィート余り)を含む。その他ほとんどのヒマラヤの峰々が高さ8,000メートルを超える。中でも最も有名な山はカンチェンジュンガ山(8,598メートル)とダウラギリ山(8,137メートル)である。そして各国の有名な登山家が必ず訪れる国である。
ネパールは文化的な歴史は古く豊かであり、それは一部にはインドと中国に挟まれているからである。ネパールは山の多い国でもあるので、人々は多様な標高に散在し、それが彼らの暮らし方に影響し、その文化にも影響している。文化の多様性は、ネパールのさまざまな民族グループと宗教的グループからも明らかに伺える。ネパール人は魅力的な異民族からなるグループである。これらの穏やかな人々の大部分がヒンズー教徒と仏教徒である。宗教はネパールの暮らしのほとんどあらゆる側面で大きな役割を果たしている。これはどの村にも非常に多くの寺院と神殿があることから容易に見て取れる。そしてネパールの人々は、祭り好きである。ネパールの祭りの多くは宗教的な装いをまとっているように見えるが、宗教や民族の枠を超えて祭りを楽しむ習慣があり、互いの民族や宗教を尊重しあう国民である。
ネパール連邦民主共和国
面積 | 147.181km2(北海道の約1.8倍) | |
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人口 | 2,900万人 | |
首都 | カトマンズ | |
民族構成 | パルバテ・ヒンドゥーと呼ばれるインド・ヨーロッパ語系がほぼ半数 そのほかチベット・ビルマ語系の諸民族など30以上の民族 | |
宗教 | 主にヒンドゥー教、佛教 | |
言語 | ネパール語 その他民族によって50以上の言語が話されている 多くの人は英語を話せる | |
通貨 | ネパール・ルビー Rs.=約1.14円(2020年6月) |